iDoT Note

興味・趣味のおもむくまま書き散らかしていきます 写真・山・仕事など。

フィルムとデジタル

昨年の秋頃ですが、フィルムカメラとデジタルの2台をぶら下げて、散歩に出ました。道端のコスモスと、大きく枝を落とされた木になんとなく心惹かれて撮影したものです。

 

まずはデジタル  (Sony α33 DT-50mm F1.8)

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朝の半逆光で照らされたコスモスと木の暗部まで比較的明瞭に写ります。PC上で明るさやら色合いやら自在に調整できるのでイメージに近づけて仕上げれます。

 

おつぎは40年もののフィルム一眼レフ (OLYMPUS M-1 F.Zuiko 50mm F1.8)

 

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デジタルに比べると逆光が霧のようにかかっています。現像するまで分かりませんから、露出を明るくしすぎなのと、レンズ自体も古くて曇ってます。

 

写真として現実の風景をより正確に記録しているのはデジタルの方ですが、この場面についてはフィルムの方がなんとなく情緒を感じます。そして結果だけではなく、撮るときにもフィルムは、細かい数値を見れない分、感覚だけで向き合えます。

どちらが良いではなく、撮りたい場面によって「使い分け」が肝心。

 

音楽でもコンピュータ処理されたドラムの音にレコードの雑音をミックスするなんてのはかなり昔からある手法ですが、『不正確さ』というのは人が面白いと感じる大切な要素なのかもしれません。